バチカン奇跡調査官『黒の学院』①作品基本情報
黒の学院のあらすじ
平賀とロベルトは、『聖徒の座』に所属する奇跡調査官である。
平賀は骨肉腫である弟の治療費のため、バチカンの陰謀が渦巻いでいる
セントロザリオ修道院に、相棒ロベルトと奇跡調査として乗り込むことになる。
登場人物
バチカン
▽平賀・ヨゼフ・庚
二十四歳の日本人。黒髪でアーモンド形の瞳が特徴。少女と見紛うほどの美形。父親が日系人。母親は乳癌で死亡しており、弟は骨肉腫である。ハイスクールまではアメリカで育ち、その後はドイツで生活していた。奇跡調査官では唯一、奇跡という結論を出していない。
▽ロベルト・ニコラス・プッチーニ
古文書と暗号解読が専門。多くの言語を話すことができるため、平賀のために通訳することもある。
▽サウロ大司教
初老の司教。ロベルトはサウロ大司教の直弟子である。
セントロザリオ修道院職員
▽ジェームズ
警備員。アル中で職を転々としており、借金も抱えている。セントロザリオにきて四ヶ月になる。
▽ヨハネス司祭
年齢は七十代、白銀の短髪。セントロザリオ学院の校長兼理事長。ナチスの残党。
▽トーマス神父
学園で一番若い神父。菜園室の管理をしている。美術クラブの管理をしている。メアリ・ブラウンが、ヒトラーの精子と人工授精してできた子。
▽アンナ・ドロレス
処女受胎という奇跡を起こしたとされた女性。実際は、ヒトラーのクローンを受胎させられていた。
▽メアリ・ブラウン
人工授精によって、ヒトラーの子供を受胎させられ、のちに双頭の子供とトーマス神父を産む。
セントロザリオ学院の生徒
▽セバスチャン
十五歳。両親は離婚し、マリア・ブラッセという有名な女優である母親に引き取られる。母親に恋人ができたことを機に、追い出されるようにセントロザリオ学院の寮に入れられる。養父がセントロザリオ学院出身。自殺を夢想する、内気な少年。
▽マリオ・ロッテ
セントロザリオ学院の生徒会長であり、寮長。スウェーデンの貴族の家系で、北欧の血を引く神秘的な美少年。優秀な生徒で信頼が厚く、ホワイト・プリンスと呼ばれている。
▽カルロス・ディエゴ
セントロザリオ学院の副寮長。黒髪で黒い瞳のスペイン系。覚醒剤によって、クラウス神父に姦淫され続けていた。
団体解説
▽聖徒の座
バチカン中央行政機構の『九つの聖省』のうちの一つ、『列聖省』に所属している。奇跡調査を厳密に行い、18人の枢機卿からなる『奇跡調査委員会』にレポートを提出する部署。
実際にあるの?→列福、列聖や聖遺物崇敬などを扱う列聖調査聖省は存在する。各聖省の長官は枢機卿が務める。日本では二十六名が聖人として認定された。
▽セントロザリオ修道院
修道院、尼僧院、養育施設を併せ持つ、カトリックの修道院。実際は、ナチスのための子供たちを教育する洗脳機関。山奥にあり、巨大な鉄格子と高い塀によって囲まれている。建物構造はH型になっており、
尼僧院 修道院
教会
後頭部 中等部
というように並んでいる。教会の裏にはグラウンドがある。
イタリア人建築家であるロモロ・ガレアッシが一五四八年に建てた。
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